ななつの嵐山WEB MAGAZINE

インタビュー2019.11.12

“京都らしい和牛!?” 嵐山喜重郎

京都といえば、豆腐や湯葉にお漬物。

もちろん嵐山でもこうした京都らしい食材をいたるところで食べることができます。しかし、実は京都は知られざる牛肉文化の街でもあるのです。昔から流行に敏感だった京都の人々は文明開化とともに牛肉食を積極的に受け入れ、現代まで愛し続けてきました。

その京都の牛肉文化を受け継ぐ店の一つが、嵐電嵐山駅近くにある「嵐山喜重郎」なのです。

 

しなやかに味わい深い絶品和牛のお膳を堪能しよう

嵐山喜重郎で最も人気の高いメニューのひとつが、和牛モモステーキ重。箸で気軽に食べられるしなやかで柔らかい黒毛和牛。ほどよいサシが入りつつも繊維の細かな極上の牛肉、さらに低温調理を施すことで中までしっかりと火を通しつつ、レア感あるモチモチの食感に仕上げています。

提供前に表面をこんがりと焼き上げ、有馬山椒を使ったソースをかければ、香り豊かで白米とも相性抜群な一品の完成です。

 

料理を一層奥深いものへと変える名脇役たち

醤油ベースのソースにピリリとした山椒、和牛の脂に旨みたっぷりの肉汁。和のテイストを十二分に活かしたステーキ重ですが、実は肉だけが主役というわけではないのです。例えば、脂で少し重たくなった口をさっぱりとさせてくれる漬物。そして、セットとして加えられる湯豆腐は、生搾りの大豆を使い昔ながらの製法で、130年に渡り京都で真面目に丁寧に作ら続けているお豆腐です。牛肉の旨みを、上品に引き立てる京都産の名脇役も必食です。

 

嵐山喜重郎の板場を任されている料理長の松田融樹さんは、「低温調理のしなやかな肉は焼きムラがなく、また、ジューシーな肉汁をぎゅっと閉じ込めてくれます。他にも、しゃぶしゃぶや湯葉丼など、皆様に召し上がっていただきたい料理はいくつもございます。地酒や京都の地ビールもご用意しておりますで、ぜひいらしてください」と語ります。

観光地嵐山の全く違う夜の顔

さらに嵐山の地で日々を過ごす松田さんにこの街の魅力についてもお話を伺いました。

「私は普段、板場にいますから嵐山の街を散策する機会は意外と少ないのです。でも、仕事の片付けをして夜も更けた頃に街に出ると、昼間の喧騒が嘘のように静まり返っていて、街を独り占めしたような気分になれるのです。月を見ながら渡月橋を渡ったり、時には近くの山から降りてきたのでしょうか、キツネに遭遇するなんてこともあるんですよ。昼間の散策もいいですが、ぜひ一度夜の嵐山も楽しんでいただきたいですね」と松田さん。

 

嵐山喜重郎の営業は20:00まで。みなさんも、ディナーで絶品の和牛を楽しんだ後に、昼間は決して見ることができないもうひとつの嵐山の表情を探しに、夜の散策をしてみませんか?

(取材協力:嵐山喜重郎