ななつの嵐山WEB MAGAZINE

インタビュー2020.04.14

美しい景色を眺めながら、嵐山を走ってみませんか?

渡月橋の背後にそびえる嵐山(標高382m)をはじめ、松尾山や小倉山などが連なる嵐山エリア。桂川沿いには、木津まで伸びるサイクリングコースも整備されていて、ランニングやサイクリング、トレイルランを楽しみたい人にも人気です。

「自然のなかで体を動かせるのは本当に贅沢。嵐山ならではです」と話すのは、阪急嵐山駅から5分ほどのところで、ロッカーやシャワーブースのあるランナーズステーション「musubi-cafe」を営むひらばやしひろみさんです。自身も市民ランナーとしてマラソンを楽しんでいるというひらばやしさんに、ランニングのおもしろさや、嵐山の魅力について伺いました。

 

「関西でもブームがくる」と信じて

ひらばやしさんがランニングをはじめたのは、今から15年ほど前のこと。

「当時は、東京で仕事中心の毎日。不規則な生活が続いていたこともあって、体力づくりのために走りはじめたんです」。それから半年後にはホノルルマラソンにエントリーし、見事完走!「なんともいえない達成感があって…。それ以来、やめられなくなりました(笑)」

ちょうどその頃、首都圏では第1回東京マラソンが開催され市民ランナーが増えはじめたころ。都心では勤務先でマラソンを楽しむ人のため、シャワーや更衣室などの設備を持ったランナーズステーションが続々とオープンしました。

2006年に東京から京都へ移住したひらばやしさんは、関西にもそのブームがやってくるはずと、京都にランナーズステーションを開くことを思いたちます。そこで見つけたのが、嵐山にある現在の物件でした。

実はその当時、嵐山でランニングを楽しむ人は今ほど多くはなかったそう。それでも「走ることに興味を持っている人は必ずいるはず」とオープン。この春で12年目を迎えます。

 

夏のリレーマラソンは「嵐山を元気に」の思いから

「musubi-cafe」では、参加者を募ってフルマラソンの練習会をしたり、ひらばやしさんがナビゲートするトレイルランニングdayなどを開催しています。桂川沿いのサイクリングロードはマラソン練習にうってつけの舗装路。松尾山や嵐山、小倉山などトレイルランのできる山がすぐそばにあるので、走りを楽しみたい人には理想的な場所なのです。

走った後は、参加者で懇親会を開くことも。「musubi-cafe」の役割のひとつは、“仲間づくりの場”とひらばやしさん。「レベルアップを目指して走るのもいいですが、軽く走って、その後はみんなと一緒にごはんを食べる…そんな楽しみ方もいいと思うんです」

また「musubi-cafe」では、2014年から続く「京都嵐山耐熱リレーマラソン」も主催。こちらは、会場の嵐山東公園に1周1kmのコースを設け、1チーム5~10名で走る駅伝スタイルのフルマラソンです。

この大会を始めたきっかけは、2013年9月の台風18号。嵐山でもたくさんの飲食店や宿泊施設が被害に遭いました。「沈滞ムードが漂う中で、どうにかして嵐山を元気にできないかなと思いついたのがマラソン大会。商店街の方にも『ランナーの方に嵐山に来てもらえるのはうれしいね。大歓迎』と協力していただけました」。

約100チームがエントリーした第1回大会は、ゲリラ豪雨により途中で中止。翌年の第2回は39.1℃という酷暑の中での開催になるなど、自然相手のイベントならではの出来事もありましたが、2019年夏には約200チームがエントリーする大きなイベントに。「夏といえば嵐山」は、関西圏のランナーの間にすっかり定着しているようです。

 

朝ランで嵐山の絶景をひとり占め

最後に、ひらばやしさんのお気に入りの場所を尋ねてみました。

「やっぱり早朝のランニングで見る嵐山の景色ですね。桂川沿いを渡月橋に向かって走っていくと、正面に嵐山や渡月橋が見えてきて。水墨画を思わせる風景の中に、桜が淡く浮かび上がる春の景色は格別です」

 

「大人になると自分の成長を感じる機会が少なくなるもの。でもランニングは、走った分だけ記録が伸びるので、自分の成長を感じることができるんです」とひらばやしさん。目標に向かって励まし合える仲間を作れるのも魅力だと話します。

 

体を動かすのが気持ちいい季節になりました。美しい風景を眺めながら、自分のペースでのんびりと。嵐山で走り始めてみてはいかがですか?

 

さて、勝手ながらこの回をもちまして ウェブマガジン「ななつの嵐山」を一旦休止させていただくこととなりました。これまでご愛読いただき、誠にありがとうございました。ご支援いただいた皆さまに心から御礼申し上げます。

 

(取材協力 / 画像提供:musubi-cafe)